NAM’s People
未来をうごかすNAMの人
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未来のクルマ作りに
ITの力で貢献。
- T.M
- 2019年入社。理工学部機械情報工学科卒業。大学では機械工学を専攻し、研究室では熱力学を専門としていた。入社してからは制御システムの開発を手掛けている。卒業旅行で体験して以来、スキューバダイビングに興味を持つようになり、2020年6月にライセンスを取得。Jリーグの鹿島アントラーズのサポーターで現地観戦にも訪れている。
- 開発部電気・電子開発課
入社動機
小規模ながら果敢に
新技術に
学生時代、長期休暇の際には、よく海外旅行をしていたのですが、外国の路上を多くの日本車が走っている姿を見て、自動車業界ならば世界の多くの国にかかわっていけると考えるようになりました。就職活動では自動車業界、中でも様々な自動車にかかわることができる部品メーカーを重点的に志望。中小規模の方がやりたいことに挑戦しやすいと思っていた中で、NAMの存在を知りました。
当時、短期インターンシップに参加したのですが、規模的に小さい会社にもかかわらず、EDSSや隊列走行といった高い技術を持っている点に興味を深めました。ここならば常に新しいことに向き合い続けられると思い、入社を決めました。
現在の仕事内容
多彩な知識を駆使して車載システムを形作る。
自動車部品の制御にかかわるシステム開発課で、主にはトラックやバスのブレーキ関係の車載システムの開発に取り組んできました。私は顧客や社内の関係者と打ち合わせしながら、どういう機能を採用するべきかを決めていくとともに、各ソフトウェアやハードウェアの仕様にシステム的な観点からの要望を落とし込んでいくといった上流工程を主に担っています。さらに車両試験や実車環境を模擬した試験の実施も業務の一環です。
ITはもちろん、機械やエレキ、通信まわりの知識が総合的に必要となる立場ですが、自動車に関する知識も含めて知らないことだらけで、配属当初は悩んでいた時期もあります。そもそも大学では少しだけ情報学を学んだものの、専攻内容はほとんど機械工学ですから、ITに関しても未知なことの方が多い状態でした。それでも周囲の先輩のアドバイスを受けたり、外部の研修を受けたりして、少しずつできることを増やしていきました。
印象に残っている案件
EDSSやモデル予測制御など
最先端技術に挑む。
入社半年後から「運転者異常時対応システム(EDSS)」に携わっています。新しいことに挑戦したいとは思っていましたが、これほど早く挑めるというのは幸運だと考え、前向きにトライしてきました。完成までには紆余曲折があったものの、自分で考えた仕様が形になり、実車に搭載されているというのは感慨深いものがありました。
また、大学と連携してブレーキに関する「モデル予測制御」に関する研究を進めています。将来の自動運転の導入にかかわってくる技術であり、未来の自動車にかかわっていけるという点にも面白みを見出しています。今後、商用車の世界もEV化が進んでいきますが、そうなれば自動車の制御方法は根本的に変わっていくだけに、私たちシステム開発の役割はますます大きくなっていくと思っています。
心がけていること
多くの人との協力関係が
円滑なものづくりにつながる
キャリアが浅かった頃、車両システムの日常点検に関する仕様を作成したことがあるのですが、最初は周りの人にあまり頼らずに仕事を進めていこうとしていました。しかし、なかなか上手く行かずに苦労の連続でした。
次第に周りの意見を取り入れていくと、自分がしている勘違いなどがわかってきて、円滑に案件を形にしていくことができました。一つのプロジェクトにはソフトウェア担当、ハードウェア担当、メカ担当など様々な立場の人がかかわっている以上、お互いに対話を交わさなければ、どういうものが必要で、どうやって実現させていくのか、その選択にはどういう背景があるのかが全くわかりません。技術職と言うとパソコンや設計図に向かっている仕事だと思われがちですが、この仕事の場合、コミュニケーション能力が重要であると思い知らされています。
今後の目標
多様な自動車のニーズに対応できるようになりたい。
現在は商用車のブレーキまわりのシステムにかかわっていますが、将来は自動車全般の知識をつけることで、どんなお客さまとも仕事できるエンジニアに成長したいと思っています。
弊社ではタイやインドに拠点を構えています。取引先も海外にどんどん広がっており、今後、従来は取引がなかった海外のお客様からの要求が発生する可能性も十分にあるでしょう。しかも、その要求は商用車用ブレーキに留まらず、車両全体の制御システム全般に広がっていくはず。EV化が進む今ならば、なおさらそうした要求を受ける機会が増えていくかもしれません。そのために私自身、自動車に関する機能安全に関する知見を広げて、対応できる領域を広げるべく、まずは安全管理者に関する資格を取ろうかと思っています。