NAM’s Technology
未来をうごかす!NAMの新技術
NAMはつねに新しい技術の開発に挑戦するとともに、ブレーキ機器の設計・開発・製造を通して社会課題の解決に取り組んでいます。ひと口に「ブレーキ機器」と言っても、それは様々な技術の集合体。流体、空圧機器設計に必要な機械系の技術はもちろん、制御に必要な電気・電子技術、プログラミングなどのIT系技術など幅広い領域の技術を駆使して、絶え間なく次世代のブレーキ機器の開発に挑戦しています。
「ブレーキシステムの電動化」
低炭素社会のカギを握るゼロエミッション車の実現に向けて、これからは脱ガソリンの時代。トラックやバスでも電気自動車(EV車)、燃料電池車(FCV)の開発が進んでいます。NAMは様々な課題を乗り越え、保安部品としての信頼性を確保しながら、こうした次世代車両のブレーキ機器に使われる電動エアコンプレッサーや電動バキュームポンプを開発。すでに車両にも搭載され、実用化が始まっています。
EVバス
大型車向けの電動エアコンプレッサー(eAC)と小型トラック向けの電動バキュームポンプ(EVP)
「NAM エアサプライマネジメントシステム」
トラックの無駄な燃料消費を抑えるために、エアコンプレッサーをいかに効率よく動かすか。この課題を解決するためにNAMは、コンプレッサーとエアドライヤーを統合的に制御するエアサプライマネジメントシステムを開発。コンプレッサーとエアドライヤーの協調制御をすることで、圧縮空気の供給タイミングや供給量を最適化し、無駄な燃料消費を抑え、燃費低減に貢献します。
物流業界のドライバー不足解消
「隊列走行ブレーキ制御システム」
深刻化する物流業界のドライバー不足。その解決策の一つとして期待されているのがトラックの隊列走行です。隊列走行とは、3台のトラックを無線通信によって電子連結し、先頭のトラックのみを有人運転して、2台目以降は無人トラックが自動運転で追従するシステム。NAMは、隊列走行の実用化に向けた国家プロジェクトに参画。無人トラックの非常用バックアップブレーキの開発を担当し、電子制御によって隊列走行を可能にする次世代ブレーキシステムを構築。新東名高速道路での実証実験も成功させ、実用化に向けた開発を加速させています。
新東名高速道路で行われたトラック隊列走行の実証実験。トラックの車体には「Nabtesco」のロゴも。
引用元:https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210305003/20210305003.html
より安全・安心な交通社会の実現
「EDSS(ドライバー異常時対応システム)」
EDSS(Emergency Driving Stopping System)とは、バス運転手に異常が発生した場合に、乗員や乗客のボタン操作で非常ブレーキを作動させると同時に、車内外に異変発生を知らせるシステム。ドライバーの健康状態に起因する事故が増加する中、NAMはいち早くEDSSの開発に着手し、既に街中を走行しているバスにも後付けできるEDSSシステムを開発。車両への後付け装着を可能にすることで、公共交通機関としての多くのバスの安全性向上に貢献しています。
隊列走行で培った技術を応用し、新たなシステムをスピーディーに開発。